ストレス研究memo
タニカワ久美子のストレス管理No.3フリーラジカル
2024年11月23日更新
こんにちは!けんこう総研のタニカワ久美子です 😊
一昨日と昨日のブログで、ライフスタイルによって蓄積される7つの主な身体ストレスについてお話ししましたが、今日はその中でも重要なテーマ「フリーラジカル」についてさらに掘り下げてお話しします!
「フリーラジカルって何?」という方も、「どこかで聞いたことがある」という方も、この機会にぜひ理解を深めてみてくださいね。
フリーラジカルってそもそも何?
近年の研究により「フリーラジカル」が老化促進の大きな要因と考えられるようになりました。
からだの酸化には、活性酸素が大きく関与しています。
フリーラジカルとは、電子が1つ欠けた不安定な分子のことです。
高校の生物学で「不対電子」という言葉を習った方もいるかもしれませんね。普通、電子はペアを作って分子の中で安定していますが、フリーラジカルはこのペアが崩れた状態。このため、不安定なフリーラジカルは、他の分子から電子を奪おうとして活発に動き回ります。
たとえば、フリーラジカルが隣の分子から電子を奪うと、その分子がフリーラジカルになってしまいます。このようにして、フリーラジカルの「連鎖反応」が起こるのです。
フリーラジカルが体に与える影響**
この連鎖反応が進むと、体の中で重要な役割を持つ分子が次々と壊されていきます。以下のような分子もそのターゲットになります
・タンパク質=体の組織を構成する基盤
・脂質膜細=胞の機能を維持するための壁
・DNA=細胞の設計図
これらが破壊されると、細胞の機能が低下し、最終的には体全体の健康にも悪影響を及ぼします。「フリーラジカルって、体に悪いだけなの?」と思うかもしれませんが、実は私たちの体がエネルギーを作り出すプロセスで自然に発生するものなのです。
フリーラジカルの発生源とは?
メディアでは、フリーラジカルが環境汚染や食品添加物などの外部要因によって発生するイメージが強調されがちです。でも実は、私たちの体の中で発生するフリーラジカルの大部分は「ミトコンドリア」に由来しています。
ミトコンドリアとは?
ミトコンドリアは、私たちの細胞の中にある「発電所」のような存在です。一つの細胞の中には数百から数千ものミトコンドリアがあり、ここで食べ物から得たエネルギーをATP(アデノシン三リン酸)という形に変換しています。
ATPは、私たちの体が動くために必要不可欠な「エネルギー通貨」とも言えます。このプロセスで電子がやり取りされる際、副産物としてフリーラジカルが発生します。つまり、私たちがエネルギーを作り出す限り、フリーラジカルの発生は避けられないということなんです。
フリーラジカルと抗酸化物質の関係
フリーラジカルが体内を駆け回るのを防ぐために、体には「抗酸化物質」という救世主が存在します。抗酸化物質は、不安定なフリーラジカルに電子を提供し、連鎖反応を止める働きをします。
抗酸化物質が多く含まれる食品例
・ビタミンCを多く含む柑橘類(オレンジ、レモンなど)
・ビタミンEが豊富なナッツや種子類
・ポリフェノールを含むベリー系や赤ワイン
これらを積極的に摂ることで、体の中でフリーラジカルによるダメージを抑えることができます。
フリーラジカルを減らすための生活習慣とは?
1.バランスの良い食事
抗酸化物質を多く含む食品を取り入れ、体内の防御力を高めましょう。
2. 適度な運動
軽い運動は血流を促進し、細胞の代謝を活性化させます。ただし、激しい運動はフリーラジカルの発生を増やす場合があるので注意。
3. ストレスを溜めない
ストレスもフリーラジカルの発生を助長します。リラックスする時間を意識的に作りましょう。
4. 十分な睡眠を取る
睡眠中に細胞が修復されるので、質の良い睡眠が重要です。
5. タバコや過度のアルコールを控える
これらはフリーラジカルの発生を増やす原因になります。
フリーラジカルとうまく付き合うコツ
フリーラジカルは完全に避けることはできませんが、適切な生活習慣を心がけることで、その影響を最小限に抑えることができます。
抗酸化物質を多く含む食品を摂り入れ、バランスの取れた食生活を送ることで、体の中で起こる「酸化ストレス」を減らすことができます。
「健康は日々の小さな積み重ねから」と言いますよね。今回の情報をぜひ参考に、今日からでもできることを始めてみてください。
これからも健康に関する情報をブログでどんどん発信していきますので、また遊びに来てくださいね。